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​「山がうごく」 2023|廿日市市・広島市内で回収したダンボール・梱包材・ガムテープ・トタン・ベニヤ板
 

広島で約1ヶ月のレジデンスを通して制作した作品です。
太田川と広島デルタの形成の過程に着目し、川がたくわえる膨大なエネルギーを造形化することを試みました。リサーチを進めるなかで、太田川の上流では過去に大規模なたたら製鉄が行われ、その際に山から削られた大量の土砂が流され、河口に住む人々が土砂で詰まった川から船の道を確保するため、日常的に川の砂ざらえを行ったことの繰り返しが広島デルタの形成に大きく関わっていることを知りました。
作品は、展覧会をおこなったギャラリーミヤウチや周辺の店舗、病院などに集まる段ボールなどの梱包資材を砂と水に見立て、それらを巻き重ねていくシンプルな方法で大きな造形物を作り出し、最後に切り開く手法で制作しました。川の膨大なエネルギーと、山ごと移動するかのような大規模なたたら産業の痕跡から、山が砂となり、また土地となる造形の作用に注目し、自然と人の営みの連関が作り出す風景を表現しようと試みました。

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