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「振動a, 振動b, 振動c,」 2020|石、膠、新聞紙
この作品は、石を砕き膠で溶いた顔料で描いている。新聞紙や広告を裂いて重ね、貼り合わせた下地に指で描いた形には、ある山で見た太いミミズ、内臓、植物の根っこなど、複数のイメージがある。すべての物 (日用品、石、私たち自身など) は独自のリズムを持っていて、そのリズムが膨大な時間の周期の中で重なったり、ずれたりする状況の中で共鳴し日々の時間を形成しているという考えをもって制作した。
新聞紙や広告は奈良で頂いたものと、作家の自宅周辺で頂いたものを使用している。石は、奈良県橿原市今井町の阿伽陀若林亭の庭に埋まっていたものをお借りした。また、屋外の石の配置は、ある地点から大豆を転がして決めた。
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